運動会の練習がつらい子どもたち

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子育てと特別支援教育

運動会の練習が始まると、不機嫌になったり、泣いて学校に行きたくないと言ったりすることはありませんか?

運動会に限らず、行事があるとそんなことになることも...

今回は、運動会の練習が苦手で、学校が休みたくなる子どもたちについて、考えていきたいと思います。

運動会の練習が始まると

運動会の練習が始まると、毎日のように練習の時間が確保され始めますよね。

しかも、暑い中2時間も練習をしたり、給食が終わった昼から2時間練習したり、休み時間がなかったり...

毎晩、時間割を合わせるたびに、また練習がある...と泣く子もいます。

しかも、体育も苦手なのに、走ったり踊ったりを毎日繰り返し練習しなくてはいけません。

運動会の練習が苦手な子どもたち

そもそも、運動が嫌いな子どもたちにとっては、毎日体育があることが苦痛になります。

しかも、何度も何度も同じことを繰り返して練習します。

運動が苦手な子や、自閉傾向で時間割の変更などが苦痛の子、きちんと整列したり、みんなに合わせて動くのが苦手な子にとっては、練習は苦痛でしかありません。なのに練習は毎日続きます。

少し踊っては止めて説明して、踊って説明して、よく分からない説明を聞かされ、運動場での踊りをイメージしにくい体育館で運動場で踊る練習をします。

誰のための練習なのか...

最近では、タブレットが子ども一人一人に渡され、ダンスの練習も家で一人で練習ができるようになりました。

そのおかげで、少し練習時間は減ったように感じますが、毎日頑張っています...

入場行進の練習では、動きの確認をした後、一度通し練習を行い、時間が余るともう一度通す。

玉入れの練習で、玉入れのかごや玉がないのに練習をする...

ダンスは全員が踊れるようになるまで、何度も何度も同じ曲を繰り返す...

そもそもイメージすることが苦手な子にとっては、苦しい時間になってしまいます。

練習での配慮

練習が苦痛で、学校に行くのが嫌になったり、ダンスに参加できなくなったりしたときに、どのような配慮をしてもらえばよいのでしょうか?

○ダンスの始めに一回通し練習を行い、その時間だけ参加する。

何度も繰り返し、練習することで完璧にダンスを覚える子もいれば、最初から最後まで流れを見ないと覚えることができない子もいます。その場合には、最初に通し練習を行い、そこだけ参加することで、ダンスの流れを覚えることができます。

○競技の準備、流れが完璧になってから練習に参加する。

大玉転がしや玉入れなど、実物がないと何をするのかわからない子にとって、「ここにあるとします」という言葉は通じません。イメージすることが難しい子たちは、準備が整ってから練習に参加することで混乱が少なくてすみます。

○流れや、ダンスを覚えるまで見学をして過ごす。

そもそも踊ることに自信がない、動きがなかなか覚えられない子にとって、みんなの前でいきなり踊ることは苦痛になります。自信をもって踊ることができるようになるまでは家で練習したり、みんなの動きを見て覚えたりすることで、嫌な気持ちが楽になります。

配慮、支援があると楽しく参加できる

運動会に一生懸命参加してくれる、徒競走で一番になる、そんな目標があってもいいですが、そもそも運動会が苦痛な子にとっては、楽しく参加するという目標であってもいいはずですよね。

ニコニコ笑顔でダンスを踊っている、玉入れで、かごに入らなくても何度も投げている、そんな姿の我が子を見るだけでも、親は満足ですよね。

みんなが楽しく参加できますように。

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